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Abdoulaye konat%c3%a9  un cerf volant pour les enfants de mon pays  2019

Un cerf-volant pour les enfants de mon pays, 2019, Textile, 294 × 456 cm

  • アブドゥライ・コナテ
  • The Diffusion of Infinite Things
  • 2021.03.06 Sat - 2021.04.10 Sat

STANDING PINEでは、3月6日(土)から4月10日(土)まで、アブドゥライ・コナテの日本初となる個展「The Diffusion of Infinite Things」を開催いたします。コナテは1953年にマリのディレ圏に生まれ、バマコ国立芸術院、そしてキューバのハバナのアルテ研究所で絵画を学んだ後、再びマリへ戻り現在はバマコを拠点に活動しています。自らが関心を持つ現代の政治や環境、社会問題をテーマに、アフリカの文化や伝統に基づいた抽象かつ具象的なモチーフが組み合わされた色彩豊かなテキスタイル作品を制作し、アフリカ現代アートシーンにおいて最も重要なアーティストの一人として知られています。ヴェネツィア・ビエンナーレ(ヴェニス)、ドクメンタ(カッセル)、ダカール・ビエンナーレ(ダカール)などの国際展に参加、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、スミソニアン博物館(ワシントン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、森美術館(東京)、アルケン近代美術館(コペンハーゲン)、アフリカ博物館(ベルク・エン・ダル)などの世界各地の美術館にて作品を発表し、その作品は多くの主要な美術館に収蔵されています。2020年には、ポンピドゥー・センターで開催された「Global(e) Resistance」展に参加、またツァイツ・アフリカ現代美術館(ケープタウン)のBMWアトリウムで4階建ての高さに及ぶ大規模インスタレーションを発表するなど、益々国際的な評価が高まっています。本展では、2018年から2020年に制作された新作に加え、2005年に制作された歴史的に重要な作品「Les boutons d'amour(愛のボタン)」を日本初公開いたします。

コナテは、90年代以降テキスタイルを作品の素材として使用し、母国マリで作られた綿織物で彩られた大規模なタペストリーのような作品を制作し続けています。それらはテキスタイルをコミュニケーションの手段として使用する西アフリカの伝統に基づいて制作され、戦争や移民、権力の乱用、テロ攻撃や虐殺、感染症の驚異やその知識の欠如など、様々な国内外の問題について言及しています。「Les boutons d'amour」では、純白の布地の上部にエイズへの理解と支援の象徴として国際的に使われているレッドリボンのロゴがあります。これはアフリカで社会問題となっているエイズのまん延へ警鐘を鳴らすものであり、作家は作品について「ペスト、結核、ハンセン病、そしてエイズなど、すべての危険な感染症の流行は社会に深刻な物語をもたらす。病を患っている人々は、いかなる差別もなしに他の誰よりも愛を必要としている。」と語っています。

コナテの近年の作品は、様々なシンボルやその本質、色彩のシンフォニーの探求によって構成されています。アフリカのカラリズム、肌の色による人種差別からの逃避というよりはむしろ、コナテはこの世の中に存在する幸せや喜びに満ちた色彩や色素形成を表現し、より広大で詩的な世界を我々に提示しています。白、黒、そして赤。これらの色は、すべての古来の色彩における象徴主義の本質をつなぐ磁極となります。アフリカでは色は宗教的な象徴であり、多くの重要な意味や力を持っています。白と黒のアンチテーゼ、暗闇と光、知識とその欠如、大地と空。それらは常に鮮やかな赤、我々すべての人間に流れる血液、つまり生命との均衡を保ちます。アフリカの文化において白は死を意味する色ですが、コナテの作品における白は、死に「逆らう」ための色であり良い前兆としての役割を果たしています。黒は混乱や事の発端、起源を意味しますが、同時に新たな世代や可能性の幕開け、子孫繁栄を表します。赤は力、血、そしてみなぎる生命を表し、あらゆる存在の鼓動や部族の犠牲の記憶、予言の象徴でもあります。また、コナテの作品に繰り返し登場する青(インディゴブルー)は母国マリを象徴する色であり、彼にとって重要な意味を持つ色です。それは、アフリカの遊牧民トゥアレグ族の色であり、海や川、命の媒体である水でもあります。黄色は黄金に輝くサハラ砂漠であり、太陽、そして繁栄の象徴。緑は自然、希望の象徴でもあります。

コナテの色彩は、人類にとっての新たなユートピアを再定義しています。ボードレールの詩「コレスポンダンス(万物照応)」で語られるように、その場所では相反する感情が調和のもとに混同し合い、「無限なるものの広がり」を持つ抽象的な交響曲が奏でられます。コナテの世界において、色彩とは唯一の魅惑的な無限の象徴なのです。


Les boutons d'amour, 2005, Textile, 246,5 × 163,5 cm

Composition en rouge touareg serie n.3, 2019, Textile,  209x149cm

Brésil (Guarani), 2015
installation view from Viva Arte Viva, Biennale di Venezia, Arsenale, Venezia, 2017

Installation view from Abdoulaye Konaté, Manége, Dakar Biennale, 2014


Bosnie Angola Rwanda 1996, textile, Installation view From Documenta 12, Kassel 2007