EXHIBITION

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LES PRÉMICES D’UNE MÉLANCOLIE INFINIE Ⅶ / 2022 / Textile / 260 x 180 cm

  • ジョエル・アンドリアノメアリソア
  • 無限の憂鬱の始まり
  • 2022.07.16 Sat - 2022.08.20 Sat
    • ジョエル・アンドリアノメアリソアアセット 1

STANDING PINEでは、7月16日(土)から8月20日(土)まで、 ジョエル・アンドリアノメアリソアの個展「LES PRÉMICES D’UNE MÉLANCOLIE INFINIE(無限の憂鬱の始まり)」を開催いたします。本展では、日本での個展のために制作された大型のテキスタイル作品やドローイングなどを含む新作を展示いたします。


Les Prémices d’une Mélancolie(憂鬱の始まり)

メランコリー(憂鬱)を語ることは、
二元性を語ることである。

時間の二元性。
感情の二元性。
欲望の二元性。
肉体の二元性。
我々の人生の二元性。

ある日は生き、ある日は死ぬ。
ある日は微笑み、ある日は悲しむ。
ある日はここで、ある日はアンタナナリボで。
ある日は籠もり、ある日は外に出る。
黒い一日、白い一日。

アンドリアノメアリソアは、この二元性の狭間にこそ、作品の意味と情熱を見いだします。黒い線の影と白い布の光の間に、作品はその姿を現します。2年ぶりの名古屋での個展となる今回は、テキスタイルを通して白と黒を組み合わせると同時に、紙にオイルパステルによって痕跡を残します。

心臓の鼓動の二拍子のリズムのような縦線。時に真っ直ぐ、時に途切れ途切れで描かれる線は、決して同じ軌道を流れることのない涙のようです。それは喜びの涙でもあり、悲しみの涙でもあります。この新しい企画において、アンドリアノメアリソアは、私たちを常に感情に満ちた彼の世界へ誘います。この感情は抽象的なものではなく、無限に続く運動のように常に物質的であることを彼は望んでいます。感情の物質性は、特定の言語や地理に関係なく読み取ることができます。


<バイオグラフィー>
ジョエル・アンドリアノメアリソア
1977年、マダガスカルのアンタナナリボに生まれる。
現在はパリとアンタナナリボを拠点に活動。

アンドリアノメアリソアの作品は、ファッションからデザイン、映像、写真、舞台美術、建築、インスタレーション、ヴィジュアル・アーツまで様々な分野での修業を活かし、テキスタイル、紙、鉱物などから時には予想外の素材を用いて制作され、言葉では表現することが困難な人間の抽象的で曖昧な感情や物語を呼び起こす。

その作品は、ヴェネツィアビエンナーレ、シドニー・ビエンナーレなどの国際展や、MAXXI(ローマ)、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ベルリン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、パレ・ド・トーキョー(パリ)、スミソニアン博物館(ワシントン)、ダラス・コンテンポラリー(ダラス)などにて発表されている。また、2016年にはArco MadridにおいてAudemars Piguet Prizeを受賞、2019年のアート・バーゼル香港Encounter部門での大規模インスタレーションや、コスミン・コスティナスによってキュレーションされたFrieze Londonでの特別企画「Woven」での展示は多くの観客を魅了した。近年ではDIORやMOLESKINEなど幅広い業界ともコラボレーションし、イヴ・サンローランコレクションにも入るなど、現在国際的に活躍するアフリカ系アーティストの一人として注目を集めている。



LES PRÉMICES D’UNE MÉLANCOLIE INFINIE / 2022 / pastel on paper / 76 × 56 cm



LES PRÉMICES D’UNE MÉLANCOLIE INFINIE / 2022 / pastel on paper / 76 × 56 cm