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A kazuo okazaki

Kazuo Okazaki《心棒》2018 | 溶岩、アクリル、樹脂、金属、塗装 | H86×φ25cm

  • グループ展 "Songs of the Earth - 大地の歌" 岡崎和郎 , ジャンフランコ・ザッペティーニ , ぺ・ラン
  • 2022.04.09 Sat - 2022.05.07 Sat
    • ジャンフランコ・ザッペティーニアセット 1
    • ペ・ランアセット 1

STANDING PINEでは4月9日(土)よりグループ展「Songs of the Earth -大地の歌」を開催いたします。本展では自然と親和性のある3名の作家、岡崎和郎、ジャンフランコ・ザッペティーニ、ペ・ランによる代表作や新作を展示いたします。

岡崎和郎は1930年に生まれ、身の回りにある事物やイメージ、自然物を引用し、それらの内実を反転させる手法により様々なオブジェを制作し続けています。従来の思想では見落とされてきたものを補うという「御物補遺」の思想を確立し、1960年代に美術批評家の瀧口修造に認められ、現在も戦後の日本美術史において重要な作家として国内外で再評価が高まっています。本展では、1998年にブロンズで制作された「HISASHI」に加え、新作の「心棒」を展示いたします。「HISASHI」は庇から着想を得て制作され、1977年頃から現在まで様々な素材、形状へと発展を続け、「補遺」の概念を的確に表す岡崎の代表的なシリーズとして知られています。「HISASHI」には作家が制作の主題の一部とする「休息」の要素がより色濃く反映されており、岡崎は「自然界にも庇のように生物が強烈な日差しや風雨をしのぎ、休息できる岩陰や木陰のような空間が存在する。HISASHIが庇とは異なり有機的な形態を含んでいるのは、生物が生息しているこうした空間を取り込むことによって、人工と自然双方をあわせ持つ全体を暗示しようとしたためである。」と語っています。また、新作「心棒」では透明の球体と赤い溶岩の間に「手の跡」の彫刻が浮遊し、それぞれを鉄の棒が繋ぎます。手は岡崎の作品に度々登場する重要なモチーフであり、岡崎は「手はつねに自分と物の間に介在し、あらゆる事物の前にあらわれる。」と語ります。中心を貫く鉄の棒は、人間の手を介在し真っ直ぐと大地から天へと伸び、まるで世界を形成する要素としての天と地と人がひとつに繋がっているかのように静かに佇みます。

ジャンフランコ・ザッペティーニは、1939年イタリアのジェノヴァで生まれ、現在はキアーヴァリにて活動しています。イタリア戦後美術を代表するムーブメント「Pittura Analitica(Analytical Painting)」のアーティストの一人であり、その理論は、完成された作品よりもその過程や活動に重きを置くというものであり、多くのアーティストが賛同し1970年代のイタリアにおける重要な芸術ムーブメントとなりました。彼らはメディウムの可能性を最大限に拡張することで、空間の認識において従来の型にはまらない考え方を提唱し、「描く」ことの意味を解明する新たな言語を作り出すことを目指していました。近年のザッペティーニの関心は、制作の過程から思考の過程へと変化していき、自然界に存在する特定の色や物質の象徴性や精神性に焦点を当てた作品を発表しています。本展では、砂金とアクリル絵の具を何層にも重ねて描かれた「CON CENTRO n.52」を展示します。水流を表す砂紋のように描かれた円の重なりからは、彼が若い頃から興味を持ち続け、1970年代に巡ったアジアへの旅で再び出会った禅の思想の影響を思わせます。

ペ・ランは1974年にスイスに生まれ、現在スイスを拠点に活動するキネティックアーティストです。物理的な力の制御と稼働を繰り返し、動力学、視覚、そして音による相互作用を繊細かつ集中的に探求します。その無機質な機械パーツの組み合わせによって作られているはずの作品は、作家ですら予期しない動きや音を作り出し、柔らかで有機的な表情を見せます。本展で展示される「untitled」はサウンドアーティストのマリアンティ・パパレクサンドリとのコラボレーションにより制作された作品です。中心で回転するモーターの動きに合わせて聴こえてくる音は、機械的な電子音ではなく、スピーカーの振動板の中心に直接伝わる摩擦の振動により発生しています。不規則に鳴り響く静的で深みのある音は、まるで地中に作り出された空洞で反響を繰り返す水琴窟のようにも聴こえます。

イギリスの詩人ウィリアム・ワーズワースは「自然はそれを愛する者の心を、決して裏切ることがない。」と語ります。小川がせせらぎ、湖面が煌めく、夕日が沈み、月の光を映し出す。花を咲かせ、緑に覆われ、大地は永遠に繰り返されます。人類が誕生するはるか昔から自然はそこに存在し、その大地の上に我々は立っています。それぞれの作家の作品を眺めながら、無数に奏でられる大地の歌に耳を澄ませ、自然との対話を楽しんでいただければ幸いです。



Gianfranco Zappettini《CENTRO n.52》2018
Resin, acrylic, fassadenputz on canva s| 60×60cm


Pe Lang & Marianthi Papalexandri-Alexandri《untitled|no 12》2019
motor, speakers, various mechanical parts | 6 + 2AP | H63×W63×D20cm

協力 : SHIGERU YOKOTA GALLERY

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開廊時間:13:00 - 18:00
※開廊時間は18:00までに短縮しております。
5月1日(日)、4日(水)、5日(木)は営業します。

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