EXHIBITION
- CURRENT EXHIBITION
- ジョエル・アンドリアノメアリソア
- "ALL OF ME TAKES ALL OF ME"
- 2024.10.26 Sat - 2024.12.14 Sat
STANDING PINE東京では、10月26日(土)よりジョエル・アンドリアノメアリソアの個展「ALL OF ME TAKES ALL OF ME」を開催いたします。
本展では、彼が探求を続けるテキスタイル作品の新シリーズを展示します。今回の個展のために制作されたこの新作は、絵画であると同時にタペストリーでもあり、自己肖像と親密さの概念に深く問いかけます。
アンドリアノメアリソアはテキスタイルや布地に焦点を当てながら、素材と物質性の探求を続けてきました。その視点から生み出される作品には理性を超えた感情が常に込められています。そして本シリーズでは、その彼の根底に流れるアプローチに、新たな2つの視点が加えられています。
1つ目は「服」というテーマです。今回の作品では作家自身が日常的に着用し、使い込んだ衣服を主要かつ唯一のメディウムとして使用しています。過去に着ていたスーツや制服などを作品に取り入れることは、作家の日常や親密な時間、そして自身の存在の一片を作品に映し出します。
2つ目は「絵画と色彩」というテーマです。作品を絵画として捉え、自画像をテーマとする今回のシリーズでは、油絵やアクリル、水彩といった絵具ではなく、布地をキャンバスに施すことで、絵画表現としての新たな言語を生み出しています。
本展でアンドリアノメアリソアは、私的な領域のベールを取り去ることで、視覚的な認識だけでなく、絵画に対するイデオロギーや固定観念を問い直します。そして彼の作品は絵画表現の波となって鑑賞者を遥か遠くへと誘うと共に、心の奥深くまでも押し寄せてくるのです。
会期 : 10月26日(土) - 12月14日(土)
開廊時間 : 12:00 - 18:00 (火-土) ※日月祝休廊
オープニングレセプション10月26日(土) 17:00 – 19:00
※10月26日(土) アーチスト在廊予定
ジョエル・アンドリアノメアリソア
1977年、マダガスカルのアンタナナリボに生まれる。現在はパリとアンタナナリボを拠点に活動。アンドリアノメアリソアの作品は、ファッションからデザイン、映像、写真、舞台美術、建築、インスタレーション、ヴィジュアル・アーツまで様々な分野での修業を活かし、テキスタイル、紙、鉱物などから時には予想外の素材を用いて制作され、言葉では表現することが困難な人間の抽象的で曖昧な感情や物語を呼び起こす。
その作品は、ヴェネツィアビエンナーレ、シドニー・ビエンナーレなどの国際展や、MAXXI(ローマ)、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ベルリン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、パレ・ド・トーキョー(パリ)、スミソニアン博物館(ワシントン)、ダラス・コンテンポラリー(ダラス)などにて発表されている。また、2016年にはArco MadridにおいてAudemars Piguet Prizeを受賞、2019年のアート・バーゼル香港Encounter部門での大規模インスタレーションや、コスミン・コスティナスによってキュレーションされたFrieze Londonでの特別企画「Woven」での展示は多くの観客を魅了した。近年ではDIORやDiptyqueなど幅広い業界ともコラボレーションし、イヴ・サンローランコレクションにも入るなど、現在国際的に活躍するアフリカ系アーティストの一人として注目を集めている。東京都現代美術館で開催された「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展でも、コラボレーション作品が展示された。
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