EXHIBITION

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Day for Night / 2022 / 時計、アクリル、染料

  • 平川祐樹
  • D.F.N
  • 2022.11.05 Sat - 2022.12.03 Sat
    • 平川祐樹アセット 1

STANDING PINEは、11月5日(土)より約3年ぶりとなる平川祐樹による個展「D.F.N」を開催致します。

平川は1983年に名古屋市に生まれ、モノクロームな映像と静謐なインスタレーション作品を多く発表してきました。世界中の失われた映画を扱ったシリーズ「Lost Films」は、ロッテルダム国際映画祭(2019/オランダ)やオーバーハウゼン国際短編映画祭(2019/ドイツ)にて招待上映されるなど国内外で高く評価されています。また近年ではSpirit and Endeavours(ソールズベリー大聖堂/2020/イギリス)、Lumiere(ダラム大聖堂/2021/イギリス)でのグループ展に招待されるなど活躍の場を広げています。本展では、長いコロナ禍を通して制作された新たな作品群を一挙に発表致します。

「D.F.N」と題された本展では、これまでの平川のイメージを払拭するような新たな展開の作品が発表されます。映画撮影フィルターで覆われた時計、水滴にまみれたビール瓶、銀色に塗装された雑誌など、一見すると脈略の無い様々なものが空間に散りばめられています。それらを結びつけるのは、事物が持つ構造そのものへの鋭い着眼点と、作家が一貫して持つ時間という得体の知れないものへの好奇心です。

パンデミックを経た社会では、他者と同じ空間や時間を共有するという意義が大きく変化しました。アーティストにとっても困難な時代、閉ざされた空間と重く苦しい時間、そして断絶された制作の流れは奇しくも新しいインスピレーションの源泉となり、新たな創造を生み出しました。ギャラリー空間に広がる謎めいた作品たちは、未曾有の変化により再定義された時間や空間の概念、そして事物の構造や関係性を、少しのユーモアを備えながら我々に問いかけます。


バイオグラフィー
平川祐樹
1983年、名古屋市生まれ
2011年から2016年までドイツを拠点に活動
現在、愛知県を拠点に活動

近年の主な発表に「個展:映画の見る夢(2018/ポーラ美術館/神奈川)」、「ロッテルダム国際映画祭(2019/ロッテルダム/オランダ)」、「第65回オーバーハウゼン国際短編映画祭(2019/オーバーハウゼン/ドイツ)」、「State of Motion 2020:Rushes of Time(2020/シンガポール国立公文書館/シンガポール)」、「Spirit and Endeavour(2020/ソールズベリー大聖堂/ソールズベリー/イギリス)」、「ストリーミング・ヘリテージ|台地と海のあいだ(2021/名古屋/愛知)」、「Lumiere(2021/ダラム大聖堂/ダラム/イギリス)」、「個展:Untitled Tear(2022/アンドーギャラリー/東京)」など。また、イギリス、イスラエルの美術館のグループ展への参加も今後予定されている。



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